春〜初夏

自然界に存在する生物のひとつである人間は、自然の力によって生かされています。
だからこそ、自然の変化に従っていきるのが本来。これは薬膳の基本的な考え方です。
つまり、自然の変化=季節と人間の体には、密接な関係があるということ。
そこで、春先から初夏にかけて、何をどう食べればいいかについてお話ししましょう。

とうとう待ちに待った春がやってきました。
春はすべての生物が活動を開始する季節です。それは人間の体も同じこと。
新陳代謝が活発になり、五臓の中では、体や心を伸びやかに働かせる「肝臓」の働きが高まるときです。
ですから、肝臓の働きを助けるしじみやあさりなどの貝類や、
新陳代謝を高めるせりや菜の花などの旬の緑の野菜、
この季節ならではのフキノトウやワラビなどの山野草類をたくさん食卓に登場させたいものです。
そうそう、適度な酸味もまた肝臓には有益ですから、
旬の野菜を上手に取り入れた酢のものやサラダなどをたっぷりいただきましょう。
ところでこの時期は、物事をスタートさせるときでもあります。
進学や就職など、新しい生活に飛び込むかたも多いことでしょうが、
慣れない環境に身を置くと、とかく精神的なストレスもたまりやすいもの。
その点、春に芽吹く山菜や野草がもつ苦みは、過度のストレスを鎮めてくれる働きがあります。
そういう意味でも、旬の野菜や山野草をたっぷりとることを心がけることは、
とても理に適ったことなのです。
また、クコの実や白きくらげ、ナツメなどの漢方生薬も精神安定には効果的です。
辛い香辛料をとりすぎないようにすることも大切です。

今月のレシピ
この時季は、温の食品と寒の食品をバランスよく組み合わせ、
できるだけ体を平の状態に整えるようメニューを立てましょう。
※詳しいレシピがございます。
白いんげん豆の
バジルソースパスタ

ふかひれのパンプキンスープ

金針菜と豚肉の炒めもの
温イメージ 平イメージ 寒イメージ