元気宣言! 能登!

あの能登半島大地震から一ヶ月。日本一の宿「加賀屋」は不死鳥のように羽ばたき始めました。
私は昨年、日中台合作ドラマ「花の恋」で日本一の能登の看板宿、加賀屋に長期滞在をしていました。もちろん舞台は加賀屋。それだけにこの地震のニュースは本当にショックで、「とにかく電話をしなくては…」と受話器を取って女将さんに電話をするのが精一杯でした。気丈夫に電話口に出てくれたご主人と女将さんでしたが、調度品の落下や水道管の損傷、その被害は隅々に広がり何処から手をつけていいのか分からなかったと、女将さんはその時を振り返ります。
でも、1ヶ月という信じられないスピードでその姿をよみがえらせたのです。
最初の1週間は何をしていいのか分からず、呆然とするばかりでしたと従業員の皆さんは1ヶ月前を思い起こします。工事は全国から専門家が入り、危ないので素人は要らないで欲しいと館内には入れなかったそうです。でも次第に一人ひとりが、自分のいま出来ることは何であるかを考えはじめ、改めてサービス業の勉強をしたり、周辺のごみの整理に出たりし始めたのです。皆の能登を早く元気にするために、それぞれが立ち上がったのです。堤防を大掃除した後、テントの下でみんなとお茶を飲む。今まで毎日の仕事に追われ、なかなか従業員の方たちと話をする機会がなかった女将さんは、とても近くなれたと話してくれました。より一層強い団結、信頼の絆がみんなの中に築かれたのですね。
「夜、真っ暗な加賀屋を見るのは初めてでした。 あんな悲しい思いは二度としたくないです。」と女将さんは能登の海を遠く見ながら呟きました。辛かったと思います。でもその中から大きな力を得て、加賀屋は復活したのです。
到着した当日、私を迎えてくださった女将さんの表情は輝いていました。そしてロビーに整列する従業員の方々の「いらっしゃいませ!」に私は感動を覚え、目頭が熱くなりました。
台湾から、北頭(ペイトウ)温泉に加賀屋を作ろうと計画中の建設会社の会長さんや、建築家の私の兄夫婦も一同に集まり、このすばらしい加賀屋の再出発を祝いました。
ここで驚いたのが、私にはちゃんと私の好きなカボスのお湯割がお膳に並んでいた事です。15時以降はお茶を飲まない私の習慣をちゃんと記録してあるんですね。おもてなしの心が染み渡ってくる一日。次々に出されるおいしいお料理、楽しい歌謡お笑いショー、お花で書いた「歓迎光臨」。ここは台湾人のみんなが、一度は来たい温泉旅館なのです。本当に嬉しい光景でした。

ワァワァ楽しく騒いで、温泉につかって、私の加賀屋での二日間は終わりました。
「もっと遊びたかった」と女将さんにお話していたら、なんと8月に資生堂のエステサロンが入るというではないですか!これは来なくてはと早速スケジュールの調整に入りました。
『元気宣言!能登!』本当にすばらしかったです。

Judy