February 9th 2001

台南の「孔子廟」にて
台南の「孔子廟」にて

NHKの番組で15年ぶりに母と一緒に台南に帰りました。台南は母と父の故郷。私も2歳まで、又8歳の時に半年間台南で過ごしました。バナナ、パイナップル、オレンジ、グアバなど南国のフルーツがいっぱいの台南。国際大都市台北と違って台南は昔の台湾の良さがまだまだ残っている人情味溢れたところです。
台南に入って二日目、母の実家と同じ時代建てられた旧家黄家を訪れたときの事です。母は一瞬、昔の家を思い出し涙ぐんでいました。そっくりだったんですね母の実家に。今回15年ぶりに自分の目で見た台南「柳営」の母の実家は姿を変えていました。長い間人の手が入らなかった結果です。
黄家は母の実家と同じ当時の大地主で、この家はその当時のままの姿を見事に保っており、その時代の良さや財閥だけが成し遂げるすばらしさ見せてくれました。彫刻の施された柱、欄間、張り、天井、何時間眺めていても飽きませんでした。そして、撮影の合間に黄夫人が出して下さった台湾のお正月の食べ物は実になつかしかったです。

台南の明るい日差しに栄える黄家の姿を今回版画の題材に選びました。これは母へのプレゼントでもあります。母の実家も、あの時代のすばらしい木造建築でした。あの顔を見て、いつか母の願いを叶えて上げたいと思いました。それは、柳営「劉家」の復活です。
今回は課題をいっぱい科せられた台湾ロケでした。明日日本に帰ります。

NHK BS2 「我がこころの旅」は版画家ジュディ・オングにスポットを当て、なぜ日本民家の魅力に25年間ひかれ描き続けて来たか、その心のルーツを探る旅です。
■4/1 22:10〜22:54放送 ■4/8 ハイビジョン18:00〜18:44放送 [■4/8 0:00〜0:44再放送]