JULY 6th 2001

花6月5日、文化勲章受章者、油絵の伊藤清永画白伯が亡くなられました。
白日会の会長、日展の顧問を務められ、画壇に多くの功績を残した方でした。
そして、私の大好きな画家であり恩師でありました。
私の肖像画をお願いして描いていただいたのは、約17年前のこと。ルノワールを思わせるような、或いはもっと繊細で素晴らしいその筆のタッチの中に、私は先生が見出してくださった、別の私を知ることができました。
先生が描く裸婦画はまるで観音様のようだと皆さんがおっしゃいます。透き通った肌の色は肌色だけでなく、紫や緑があちらこちらに入っているのです。その原色がなんとも言えない暖かさや柔らかさ、そして透明感を生み出しているのです。100号でも細い筆で大変に強い絵をお描きになります。とても90歳とは思えない凄い迫力でした。
3月に、高島屋で開催された個展では、油絵はもちろん先生のパステル画に私は、釘づけになり、私のパステルに対する観念が変わってしまいました。
その尊敬する先生が今はいらっしゃらない、見上げる星が無くなったような・・・
これからは生前に教えていただいたことを守りつつ、木版画制作に励みたいと思います。
優しく、厳しかった伊藤先生、大好きだった伊藤先生どうぞ安らかにお眠りください。

伊藤清永先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。