Jun 2th 2000

昨日、「松本英彦forever」の夕べに出席しました。
 “スリーピー松本”の愛称でジャズの世界に君臨した、名サックスプレイヤーでした。
 私はNHKの「ザッツミュージック」で何度もその心を奮わすプレーを聴きましたが、今もなお頭に残っているのは「ダニーボーイ」。番組プロデューサーから、今回はあまりメロディーを崩さず演奏してください、とサックスリクエストされた松本さんのその日のダニーボーイは涙がでるほど心に浸みました。
どんな風にでもプレーのできる名人が、大切に一つ一つメロディーを吹く。
それはサックスの音色を超越した奥深さと厚さと温かさがメロディーを奏でていたのです。感動でした。
 スタジオにいた人たちは皆そう感じたと思います。 前田憲男さんが曲のアレンジをしてタクトを振っていたのですが、一瞬聞き入って手が止まってしまいました。
 どんなこともそうなんですね。
基本をちゃんと勉強した後は、どんなにくずしてもO.K.。
また基本に戻ってやると、その基本的なことをするときに重みや深さがプラスされて実に素晴らしいのものになるのです。
 敬語も使いこなしてからラフな言葉を使う。
 イブニングを着こなしてからジーパンを履く。
全てそうなんですね。